10時半を過ぎた頃。
「ドレスもテーブルコーディネートもとりあえず決まったし…今日はもう遅いからそろそろ帰ろうか。」
「そうだね。明日も仕事だし。」
「俺と由香は電車で帰るけど…愛美は?」
「ん?私も電車で帰るよ。」
席を立った時、愛美の右足に激痛が走った。
(しまった…薬飲めなかったから…。)
元々今日は外で食事をする予定ではなかったので、夕食後の薬までは持っていなかった。
周りに余計な心配を掛けまいと、痛みを堪えていつも通りに歩いていたのも良くなかったのだろう。
今朝よりも痛みがひどく、更に腫れている気がする。
「どうしたの、愛美?行くよ?」
「あ、うん…。」
(どうしよう…歩くとすごく痛いけど…。)
愛美が痛みを堪えゆっくり足を踏み出した時、健太郎が後ろから抱きしめるようにして愛美の体を支えた。
「今落ち着いてるし、人手もじゅうぶん足りてるから、愛美は俺が送ってく。」
「そう?じゃあ愛美、そうしてもらいなよ。健太郎、くれぐれも言っとくけど、愛美に変な事するんじゃないよ!」
「なんだよ、変な事って。」
「じゃあ健太郎、ご馳走さま!愛美、二次会の事とか、また連絡するね。」
「あ…うん。」
由香と武が一足先に店を出ると、健太郎は愛美の耳元でため息をついた。
「無理すんなよ。足、痛いんだろ?」
「……うん。」
「送ってく。店の前に車まわすから、ちょっと待ってろ。」
健太郎は厨房のスタッフに、少し出てくると声をかけ、足に負担が掛からないように愛美を支えながら店の外に出た。
「ドレスもテーブルコーディネートもとりあえず決まったし…今日はもう遅いからそろそろ帰ろうか。」
「そうだね。明日も仕事だし。」
「俺と由香は電車で帰るけど…愛美は?」
「ん?私も電車で帰るよ。」
席を立った時、愛美の右足に激痛が走った。
(しまった…薬飲めなかったから…。)
元々今日は外で食事をする予定ではなかったので、夕食後の薬までは持っていなかった。
周りに余計な心配を掛けまいと、痛みを堪えていつも通りに歩いていたのも良くなかったのだろう。
今朝よりも痛みがひどく、更に腫れている気がする。
「どうしたの、愛美?行くよ?」
「あ、うん…。」
(どうしよう…歩くとすごく痛いけど…。)
愛美が痛みを堪えゆっくり足を踏み出した時、健太郎が後ろから抱きしめるようにして愛美の体を支えた。
「今落ち着いてるし、人手もじゅうぶん足りてるから、愛美は俺が送ってく。」
「そう?じゃあ愛美、そうしてもらいなよ。健太郎、くれぐれも言っとくけど、愛美に変な事するんじゃないよ!」
「なんだよ、変な事って。」
「じゃあ健太郎、ご馳走さま!愛美、二次会の事とか、また連絡するね。」
「あ…うん。」
由香と武が一足先に店を出ると、健太郎は愛美の耳元でため息をついた。
「無理すんなよ。足、痛いんだろ?」
「……うん。」
「送ってく。店の前に車まわすから、ちょっと待ってろ。」
健太郎は厨房のスタッフに、少し出てくると声をかけ、足に負担が掛からないように愛美を支えながら店の外に出た。



