金井さんが再び椅子に座ると、緒川支部長が愛美の横に来て、スッと何かを差し出した。
「お疲れ。」
「どうも…。」
受け取るとそれは、無糖のカフェオレ。
普段は支部のインスタントコーヒーを飲んでいるが、支部にある自販機の中の飲み物で唯一、愛美がたまに買う物がそれだった。
(見てないようで見てるんだ。)
「温かいうちに飲んでけ。」
「はぁ…。いただきます…。」
緒川支部長が支部長席に戻ると、愛美は休憩スペースの空いている席に座ってタブを空けた。
「もしかして…菅谷さん、甘い物は苦手なんですか?」
隣に座っていた高瀬FPが小声で尋ねた。
「ハイ…実は。」
「だからかぁ…。支部長からおつかい頼まれた時にね、数が足りないって言ったら、それで合ってるって言われたんですよ。その時はおかしいなぁと思ったんですけど…そういう事なんですね。」
愛美は高瀬FPの言葉を聞きながら、少し照れ臭そうにカフェオレを飲んだ。
(私が甘い物好きじゃないの知ってるから、最初から数に入ってないわけね。)
「お疲れ。」
「どうも…。」
受け取るとそれは、無糖のカフェオレ。
普段は支部のインスタントコーヒーを飲んでいるが、支部にある自販機の中の飲み物で唯一、愛美がたまに買う物がそれだった。
(見てないようで見てるんだ。)
「温かいうちに飲んでけ。」
「はぁ…。いただきます…。」
緒川支部長が支部長席に戻ると、愛美は休憩スペースの空いている席に座ってタブを空けた。
「もしかして…菅谷さん、甘い物は苦手なんですか?」
隣に座っていた高瀬FPが小声で尋ねた。
「ハイ…実は。」
「だからかぁ…。支部長からおつかい頼まれた時にね、数が足りないって言ったら、それで合ってるって言われたんですよ。その時はおかしいなぁと思ったんですけど…そういう事なんですね。」
愛美は高瀬FPの言葉を聞きながら、少し照れ臭そうにカフェオレを飲んだ。
(私が甘い物好きじゃないの知ってるから、最初から数に入ってないわけね。)



