増産月の今月も無事に支部の契約額の目標を達成した職員たちに緒川支部長が労いの言葉を掛け、夕礼は手短に終わった。
そして締め切り日恒例の支部長からの差し入れとコーヒーで、ささやかな打ち上げが開かれた。
今日の差し入れはシュークリームとエクレア。
営業職員のオバサマたちは美味しそうに食べているが、甘い物の苦手な愛美はその甘い香りにゲンナリしながら、バッグを手に立ち上がった。
「それでは私はこれで失礼します。」
「あら?菅谷さんは食べないの?」
シュークリームを手に、世話焼きで有名な営業職員の金井さんが愛美に声を掛けた。
「いえ、私は…。」
「じゃあ持って帰って…と思ったけど、菅谷さんの分がないわ!ねえ、誰か余分に取ってないー?菅谷さんの分が足りないのよー。」
金井さんがみんなに声を掛けて回るのを、愛美は慌てて止めた。
「金井さん、ホントに私はいいですから。ゆっくり召し上がって下さい。」
「そう?でも菅谷さん頑張ってくれたのに気の毒ねぇ…。」
そして締め切り日恒例の支部長からの差し入れとコーヒーで、ささやかな打ち上げが開かれた。
今日の差し入れはシュークリームとエクレア。
営業職員のオバサマたちは美味しそうに食べているが、甘い物の苦手な愛美はその甘い香りにゲンナリしながら、バッグを手に立ち上がった。
「それでは私はこれで失礼します。」
「あら?菅谷さんは食べないの?」
シュークリームを手に、世話焼きで有名な営業職員の金井さんが愛美に声を掛けた。
「いえ、私は…。」
「じゃあ持って帰って…と思ったけど、菅谷さんの分がないわ!ねえ、誰か余分に取ってないー?菅谷さんの分が足りないのよー。」
金井さんがみんなに声を掛けて回るのを、愛美は慌てて止めた。
「金井さん、ホントに私はいいですから。ゆっくり召し上がって下さい。」
「そう?でも菅谷さん頑張ってくれたのに気の毒ねぇ…。」



