翌日、土曜日。
愛美は自宅で一人、のんびりと家事をして過ごしていた。
“政弘さん”は今日も支部に出勤している。
増産月が終わり落ち着いたとは言え、休日の今日も出勤している職員がいるからだ。
昨日の晩も仕事の後に営業部長に飲みに行こうと誘われたとかで、“政弘さん”とは会えなかった。
多く作りすぎた夕べのおかずで昼食を済ませた愛美は、昼過ぎから買い物に出掛けた。
今晩のおかずは何にしようか。
“政弘さん”は仕事の後に来るだろうか。
そんな事を考えながらカートを押した。
(今日は牛肉が安い…。久しぶりにハッシュドビーフにしようかな…。)
牛肉のパックを手に取り、手頃な量の物を選んでかごに入れた。
“政弘さん”と付き合い始めてから、仕事で疲れていても“政弘さん”が美味しそうに食べる顔を思い浮かべると、一人の時は面倒だった食事の支度が億劫ではなくなった。
(宮本さんたちは料理のできる人がいいって言ってたけど…私は政弘さんに自分の作った料理を食べてもらいたいから、政弘さんが料理できなくても別に気にならないな…。)
今はそう思っているけれど、結婚したら自分も変わるのだろうか?
独身の愛美にとって、結婚は未知の世界だ。
ましてや子供のいる生活なんて、想像もつかない。
“政弘さん”と結婚の話をした事はまだないけれど、いずれはそうなればいいなと思う。
だけどそれは、まだまだ先の話だとも思う。
(今は政弘さんと一緒にいられるだけで、じゅうぶん幸せ…。会いたいな、政弘さん…。今日は会えるかな…。)
愛美は自宅で一人、のんびりと家事をして過ごしていた。
“政弘さん”は今日も支部に出勤している。
増産月が終わり落ち着いたとは言え、休日の今日も出勤している職員がいるからだ。
昨日の晩も仕事の後に営業部長に飲みに行こうと誘われたとかで、“政弘さん”とは会えなかった。
多く作りすぎた夕べのおかずで昼食を済ませた愛美は、昼過ぎから買い物に出掛けた。
今晩のおかずは何にしようか。
“政弘さん”は仕事の後に来るだろうか。
そんな事を考えながらカートを押した。
(今日は牛肉が安い…。久しぶりにハッシュドビーフにしようかな…。)
牛肉のパックを手に取り、手頃な量の物を選んでかごに入れた。
“政弘さん”と付き合い始めてから、仕事で疲れていても“政弘さん”が美味しそうに食べる顔を思い浮かべると、一人の時は面倒だった食事の支度が億劫ではなくなった。
(宮本さんたちは料理のできる人がいいって言ってたけど…私は政弘さんに自分の作った料理を食べてもらいたいから、政弘さんが料理できなくても別に気にならないな…。)
今はそう思っているけれど、結婚したら自分も変わるのだろうか?
独身の愛美にとって、結婚は未知の世界だ。
ましてや子供のいる生活なんて、想像もつかない。
“政弘さん”と結婚の話をした事はまだないけれど、いずれはそうなればいいなと思う。
だけどそれは、まだまだ先の話だとも思う。
(今は政弘さんと一緒にいられるだけで、じゅうぶん幸せ…。会いたいな、政弘さん…。今日は会えるかな…。)



