一方、健太郎と一緒に支部を出た愛美は、エレベーターで1階に降り、営業所を出た。
「まさか愛美の勤め先の隣とはなぁ。」
「こっちの方がビックリしてるよ。」
「オープンしたら来いよ。」
健太郎は店の前で立ち止まり、愛美の肩に腕をまわした。
「ランチは無理だけどね。あんまり長く支部を離れる訳にはいかないから。」
「昼飯、いつもどうしてるんだ?」
「だいたいはそこのお弁当屋で買って支部で食べてる。」
「そうなのか?じゃあ…日替わりランチを今日みたいに弁当にして届けてやるよ。」
そんな事をされたら、またオバサマたちに何を言われるかわからないと、愛美は慌てて首を横に振った。
「いや…いいよ、そこまでしてくれなくて。」
「なんでだよ。どうせ弁当屋で弁当買って食うんだろ?愛美、いつもいくらくらいの弁当買うんだ?」
「400円から500円くらいかな。」
「うちのランチ、コーヒー付きで600円なんだけどな。愛美はコーヒーなしで400円でいいから、俺の店のランチ食え。いらない時はいらないって言ってくれりゃいいし。」
「ええっ…それは安すぎない…?」
「いいんだよ。よし、決まり。じゃあな。」
言いたい事だけ言うと、健太郎は愛美の頭をポンポンと軽く叩いて、さっさと店の中に入っていった。
(相変わらず強引だな、健太郎は…。)
愛美はため息をついて郵便局に向かった。
そんな二人の様子を、隣の支部のオバサマたちが少し離れた所から見ている事に、愛美は気付いていなかった。
「まさか愛美の勤め先の隣とはなぁ。」
「こっちの方がビックリしてるよ。」
「オープンしたら来いよ。」
健太郎は店の前で立ち止まり、愛美の肩に腕をまわした。
「ランチは無理だけどね。あんまり長く支部を離れる訳にはいかないから。」
「昼飯、いつもどうしてるんだ?」
「だいたいはそこのお弁当屋で買って支部で食べてる。」
「そうなのか?じゃあ…日替わりランチを今日みたいに弁当にして届けてやるよ。」
そんな事をされたら、またオバサマたちに何を言われるかわからないと、愛美は慌てて首を横に振った。
「いや…いいよ、そこまでしてくれなくて。」
「なんでだよ。どうせ弁当屋で弁当買って食うんだろ?愛美、いつもいくらくらいの弁当買うんだ?」
「400円から500円くらいかな。」
「うちのランチ、コーヒー付きで600円なんだけどな。愛美はコーヒーなしで400円でいいから、俺の店のランチ食え。いらない時はいらないって言ってくれりゃいいし。」
「ええっ…それは安すぎない…?」
「いいんだよ。よし、決まり。じゃあな。」
言いたい事だけ言うと、健太郎は愛美の頭をポンポンと軽く叩いて、さっさと店の中に入っていった。
(相変わらず強引だな、健太郎は…。)
愛美はため息をついて郵便局に向かった。
そんな二人の様子を、隣の支部のオバサマたちが少し離れた所から見ている事に、愛美は気付いていなかった。



