コーヒーを飲んで一息ついた後、愛美はいくつかの封書と支部の財布を持って席を立った。
緒川支部長が顔を上げる。
「菅谷、出掛けるのか?」
「郵便局に行ってきます。何かついでがあれば…。」
「いや…俺も昼飯買いに行こうと思ったんだけど…。高瀬、まだもう少し支部に居るか?」
緒川支部長に声を掛けられ、お茶を飲んでいた高瀬FPがニコリと笑った。
「ハイ。留守番してますから、どうぞ行ってきて下さい。」
お弁当くらい頼めばいいのにと、愛美が首をかしげた時。
「失礼しまーす。」
大きな声に振り返ると、支部の入り口に健太郎が立っていた。
(げっ、健太郎!!なんの用だ?!)
「あ、愛美!もう飯食った?」
「食べたけど…。」
「そっかぁ、一足遅かったな。」
「何?」
健太郎はビニール袋を差し出した。
「これ、ランチの試作。愛美に味見してもらおうかと思って持って来たんだけど…。さすがにもう食えないよなぁ。」
「うん、無理。お腹いっぱい。」
「どうしようか…。誰か昼飯まだの人、いないかな。」
「あ、それなら支部長が…。」
愛美は振り返って緒川支部長を見上げた。
「支部長、あれもらったらどうですか?」
「え…俺が?」
健太郎はニコニコしながら近付いてきて、緒川支部長にランチの試作品の入ったビニール袋を差し出した。
「良かったらどうぞ!」
「えっと…いくらかな?」
「試作品なんでお金はいいです。その代わりと言ったらなんですけど、感想聞かせてもらえたら助かります。」
「わかった。それじゃあいただきます。」
緒川支部長が顔を上げる。
「菅谷、出掛けるのか?」
「郵便局に行ってきます。何かついでがあれば…。」
「いや…俺も昼飯買いに行こうと思ったんだけど…。高瀬、まだもう少し支部に居るか?」
緒川支部長に声を掛けられ、お茶を飲んでいた高瀬FPがニコリと笑った。
「ハイ。留守番してますから、どうぞ行ってきて下さい。」
お弁当くらい頼めばいいのにと、愛美が首をかしげた時。
「失礼しまーす。」
大きな声に振り返ると、支部の入り口に健太郎が立っていた。
(げっ、健太郎!!なんの用だ?!)
「あ、愛美!もう飯食った?」
「食べたけど…。」
「そっかぁ、一足遅かったな。」
「何?」
健太郎はビニール袋を差し出した。
「これ、ランチの試作。愛美に味見してもらおうかと思って持って来たんだけど…。さすがにもう食えないよなぁ。」
「うん、無理。お腹いっぱい。」
「どうしようか…。誰か昼飯まだの人、いないかな。」
「あ、それなら支部長が…。」
愛美は振り返って緒川支部長を見上げた。
「支部長、あれもらったらどうですか?」
「え…俺が?」
健太郎はニコニコしながら近付いてきて、緒川支部長にランチの試作品の入ったビニール袋を差し出した。
「良かったらどうぞ!」
「えっと…いくらかな?」
「試作品なんでお金はいいです。その代わりと言ったらなんですけど、感想聞かせてもらえたら助かります。」
「わかった。それじゃあいただきます。」



