宮本さんはお弁当の卵焼きを箸で摘まみながら愛美の唐揚げ弁当を見た。
「菅谷さん、お昼はいつもあのお弁当屋で?」
「たまに角のパン屋でパンを買う事もありますけど、お弁当買ってくる事が多いですね。」
「お昼代だけでも馬鹿にならないでしょ?」
「でも毎朝作るのが面倒で。」
「子供のお弁当ならかわいくしたりもしなきゃいけないけど、自分用のお弁当なんてなんでもいいのよ。」
竹山さんも炒め物を口に運びながらうなずく。
「そうそう。前の晩におかずを多目に作っておいて詰めたりね。」
「そんなものですか?」
「そんなものよ。」
確かに自分でお弁当を作れば昼食代を浮かす事ができるなと思いながら、愛美は唐揚げを口に運んだ。
「それより、幼馴染みの彼に毎日お弁当作ってもらえば?」
「結婚したらお昼だけじゃなくて朝も晩も作ってくれるんじゃない?」
結局そこかと、愛美は大きなため息をついた。
「何言ってるんですか…。ホントにそういうんじゃないです。」
(さっさと食べ終わって自分の席に戻った方が良さそう…。)
愛美が宮本さんと竹山さんに散々ひやかされながら急いでお弁当を食べていると、緒川支部長が休憩スペースに近付いてきた。
緒川支部長はポケットから小銭を出しながら、チラリと宮本さんと竹山さんを見た。
「二人とも、今日はまだ一件も訪問してないのにいつまで飯食ってんの。食べるよりしゃべる方で口が忙しそうに見えるけど?」
「すみませーん。これ食べ終わったらすぐ職域に行きまーす。」
「私も地区をまわりまーす。」
「さっさとしないと日が暮れるよ。」
「菅谷さん、お昼はいつもあのお弁当屋で?」
「たまに角のパン屋でパンを買う事もありますけど、お弁当買ってくる事が多いですね。」
「お昼代だけでも馬鹿にならないでしょ?」
「でも毎朝作るのが面倒で。」
「子供のお弁当ならかわいくしたりもしなきゃいけないけど、自分用のお弁当なんてなんでもいいのよ。」
竹山さんも炒め物を口に運びながらうなずく。
「そうそう。前の晩におかずを多目に作っておいて詰めたりね。」
「そんなものですか?」
「そんなものよ。」
確かに自分でお弁当を作れば昼食代を浮かす事ができるなと思いながら、愛美は唐揚げを口に運んだ。
「それより、幼馴染みの彼に毎日お弁当作ってもらえば?」
「結婚したらお昼だけじゃなくて朝も晩も作ってくれるんじゃない?」
結局そこかと、愛美は大きなため息をついた。
「何言ってるんですか…。ホントにそういうんじゃないです。」
(さっさと食べ終わって自分の席に戻った方が良さそう…。)
愛美が宮本さんと竹山さんに散々ひやかされながら急いでお弁当を食べていると、緒川支部長が休憩スペースに近付いてきた。
緒川支部長はポケットから小銭を出しながら、チラリと宮本さんと竹山さんを見た。
「二人とも、今日はまだ一件も訪問してないのにいつまで飯食ってんの。食べるよりしゃべる方で口が忙しそうに見えるけど?」
「すみませーん。これ食べ終わったらすぐ職域に行きまーす。」
「私も地区をまわりまーす。」
「さっさとしないと日が暮れるよ。」



