お昼時。
愛美は支部の休憩スペースで、営業職員のオバサマたちと一緒に、近所の弁当屋で買ってきた唐揚げ弁当を食べていた。
増産月が終わったばかりのせいか、今日はのんびりしている職員が多い。
宮本さんと竹山さんが手作りのお弁当を食べながら、休憩スペースのテーブルの上に置いてあった“居酒屋 やまねこ”のチラシを眺めている。
「ランチもやるのね。オープンしたらみんなで行かない?」
「たまには外でランチもいいわねぇ。菅谷さんも行きましょうよ。」
「いえ、お昼時は職員さんもほとんど出られてますし、私はそんなに長く支部を留守にする訳にはいかないので…。」
「そう…残念だわぁ。」
「菅谷さんのお友達のお店なんでしょ?」
「そうなんです。私はランチには一緒に行けないけど、皆さんはぜひ行ってやって下さい。」
愛美がそう言うと、宮本さんと竹山さんは愛美を見て笑った。
「大人になっても仲良くできる幼馴染みがいるっていいわね。」
「仲良くって言っても…会ったのは成人式の日以来ですよ。その前も高校の卒業式以来会ってなかったし…。」
「そうなの?ホントに付き合っちゃおうかなんて言ってたけど、付き合うの?」
「まさかっ、付き合いませんよ!!」
愛美が慌てて否定すると、宮本さんが楽しそうに身を乗り出した。
「あらー、どうして?料理上手なイケメンなのにもったいないわよ?」
「いい旦那さんになりそうなのにねぇ。」
「旦那さんって…。」
(ああもう…。主婦はこの手の話、ホントに好きだな…。ときめきに飢えてるのか?)
愛美は支部の休憩スペースで、営業職員のオバサマたちと一緒に、近所の弁当屋で買ってきた唐揚げ弁当を食べていた。
増産月が終わったばかりのせいか、今日はのんびりしている職員が多い。
宮本さんと竹山さんが手作りのお弁当を食べながら、休憩スペースのテーブルの上に置いてあった“居酒屋 やまねこ”のチラシを眺めている。
「ランチもやるのね。オープンしたらみんなで行かない?」
「たまには外でランチもいいわねぇ。菅谷さんも行きましょうよ。」
「いえ、お昼時は職員さんもほとんど出られてますし、私はそんなに長く支部を留守にする訳にはいかないので…。」
「そう…残念だわぁ。」
「菅谷さんのお友達のお店なんでしょ?」
「そうなんです。私はランチには一緒に行けないけど、皆さんはぜひ行ってやって下さい。」
愛美がそう言うと、宮本さんと竹山さんは愛美を見て笑った。
「大人になっても仲良くできる幼馴染みがいるっていいわね。」
「仲良くって言っても…会ったのは成人式の日以来ですよ。その前も高校の卒業式以来会ってなかったし…。」
「そうなの?ホントに付き合っちゃおうかなんて言ってたけど、付き合うの?」
「まさかっ、付き合いませんよ!!」
愛美が慌てて否定すると、宮本さんが楽しそうに身を乗り出した。
「あらー、どうして?料理上手なイケメンなのにもったいないわよ?」
「いい旦那さんになりそうなのにねぇ。」
「旦那さんって…。」
(ああもう…。主婦はこの手の話、ホントに好きだな…。ときめきに飢えてるのか?)



