大嫌いな緒川支部長から、好きだから付き合ってくれと一方的に言われ、成り行きで仕方なく付き合い始めた。
緒川支部長は仕事を離れ素の自分に戻ると、見た目も話し方も性格も別人のように優しくなるとわかってからも、過去にひどい恋愛で受けた愛美の心の傷は深く、また傷付くのが怖くて、最初のうちは心を開けなかった。
急な仕事のせいで約束をドタキャンされたり何時間も待たされた時は、酔った勢いや高熱のせいで朦朧として、何度も謝る彼をバカとか大嫌いとかひどく罵倒した。
そんな事があっても“政弘さん”は、愛美が好きだから一緒にいたい、めちゃくちゃ大事にすると言ってくれた。
最初の約束通り“政弘さん”は、愛美をとても大事にしてくれる。
支部長という彼の立場や、仕事柄ある程度は先方の都合に合わせなければならず、帰りが遅くなったり休日も出勤せざるを得ないのだという事も、愛美は理解しているつもりだ。
ただ、もう少しでいいから、長く一緒にいられたらとも思う。
けれど、平日は夜遅くまで働き、休日も職員のために出勤して疲れている彼に、子供みたいなわがままを言って困らせたくない。
今まで付き合った、愛美を傷付けたひどい男たちとは違う。
誰よりも大切に愛してくれる大好きな“政弘さん”を、愛美もまた何よりも大切だと思う。
(忙しくてあまり一緒にいられなくても、いつも私の事を考えてくれてるって、すごくわかる…。ホントはもう少し長く一緒にいたいし、もっと一緒にいてって言えば、きっとそうしてくれるのもわかってるけど…政弘さんに無理はさせたくないもんね。)
緒川支部長は仕事を離れ素の自分に戻ると、見た目も話し方も性格も別人のように優しくなるとわかってからも、過去にひどい恋愛で受けた愛美の心の傷は深く、また傷付くのが怖くて、最初のうちは心を開けなかった。
急な仕事のせいで約束をドタキャンされたり何時間も待たされた時は、酔った勢いや高熱のせいで朦朧として、何度も謝る彼をバカとか大嫌いとかひどく罵倒した。
そんな事があっても“政弘さん”は、愛美が好きだから一緒にいたい、めちゃくちゃ大事にすると言ってくれた。
最初の約束通り“政弘さん”は、愛美をとても大事にしてくれる。
支部長という彼の立場や、仕事柄ある程度は先方の都合に合わせなければならず、帰りが遅くなったり休日も出勤せざるを得ないのだという事も、愛美は理解しているつもりだ。
ただ、もう少しでいいから、長く一緒にいられたらとも思う。
けれど、平日は夜遅くまで働き、休日も職員のために出勤して疲れている彼に、子供みたいなわがままを言って困らせたくない。
今まで付き合った、愛美を傷付けたひどい男たちとは違う。
誰よりも大切に愛してくれる大好きな“政弘さん”を、愛美もまた何よりも大切だと思う。
(忙しくてあまり一緒にいられなくても、いつも私の事を考えてくれてるって、すごくわかる…。ホントはもう少し長く一緒にいたいし、もっと一緒にいてって言えば、きっとそうしてくれるのもわかってるけど…政弘さんに無理はさせたくないもんね。)



