オフィスにラブは落ちてねぇ!! 2

この後、初めて“政弘さん”と同じベッドで朝まで一緒に寝るのだと思うと、なんとなく照れ臭い気もした。

そういえばここ最近は、会ってもほんの短い時間だったし一緒に食事をする程度で、しばらくお互いの肌に触れ合っていない。

(そんなんで“俺の子”なわけないって…。おまけに政弘さん、毎回きっちり避妊欠かさないのに…。)

いつかそのうち結婚して子供ができたら、自分と“政弘さん”のどちらに似るだろう?

愛美はおぼろげに“政弘さん”との結婚生活を思い浮かべ、一人でニヤニヤして我に返り赤面した。

じわじわ恥ずかしさが込み上げてきて、思わずベッドの上の掛け布団に、真っ赤になった顔をうずめる。

(私ったら結婚の予定もないのに子供とか…いくらなんでも気が早すぎる…。)




お風呂から上がった“政弘さん”は、バスタオルで体を拭いた後、しばし途方にくれていた。

着ていたシャツと下着だけでも身につけておくべきだろうか。

それともバスタオルを巻いて戻るべきか。

(しかし濡れたバスタオルは冷たいな…。)

仕方ないので、さっき着ていたシャツと下着をもう一度身につけた。

部屋に戻ると、愛美はベッドに突っ伏し、布団に頬をうずめて居眠りをしていた。

(先にベッドに入ってても良かったのに、待っててくれたのかな。)

そっと抱き上げると、愛美は眠そうな目をゆっくり開いた。

「あ…私、寝てました?」

「うん。風邪引くよ。布団に入ろ。」

“政弘さん”はベッドの上に愛美をそっと下ろして、その隣に横になった。