オフィスにラブは落ちてねぇ!! 2

せっかく2日間一緒にいられるのなら、いつもはなかなか行けない場所に愛美を連れて行ったり、思いきり楽しませたり喜ばせたりしてみたいと“政弘さん”は思う。

「ね、愛美…。最近ずっと二人でゆっくり出掛けたりできなかったからさ…明日、どこか行こうか?それとも土日で旅行でもする?」

愛美が何かを考えるそぶりを見せたので、どこへ旅行に行こうか考えているのかなと“政弘さん”が思っていると、愛美は小さく首を横に振った。

「旅行も行きたいけど…やっぱりそれは、また今度でいいです。」

「…えっ、そうなの?」

「二人でゆっくり過ごせたらそれだけで。あ、そうだ…明日、買い物に行きたいです。」

てっきり旅行に行きたいと言うと思ったのに、愛美がそう言うならと“政弘さん”はうなずいた。

(ああそうか…。欲がないんじゃなくて、これが愛美の望みなんだ。なんで俺には甘えたりわがまま言ったりしないんだって思ってたけど、そうじゃないんだな。きっとこれが愛美なんだ…。)

多くは望まない愛美だけれど、一緒にいたいと思ってくれている事だけは確かだ。

愛美は自覚がないのかも知れないが、他の女の子のようにわかりやすく甘える事が苦手なのなら、自分が思いっきり甘やかせばいいのかも、と“政弘さん”は考える。

「姫の仰せのままに。二人で買い物行ったり御飯食べたり、ゴロゴロしたり…愛美のしたい事して、思いっきりのんびりしよう。」