「はいはいは〜い、昨日の報告会やるよ〜」
カバンもしまわずに朝一でストーブに集合する女子たち。わたしもそれに加わっている。
昨日、あの後わたしは不機嫌になったので即帰った。
「そういやさくらぁ〜、あの隣にいた男の子に連絡先教えちゃったけど大丈夫だった〜?」
お前か、お前が教えたのか。
「即ブロックした」
「うっわ〜さくらっち容赦ねぇ〜」
「まてまて!あの人一番ルックス良かったよ〜〜?」
性格最悪だったけどな。ネタバレするしネタバレするしネタバレするし…くっそ。
「あ〜!もったいなぁ〜」
「もうすぐバレンタインなのにぃ、出会い無駄にしちゃったね〜」
「アタシは来週デート約束した〜!」
朝から色んな香水が鼻に、元気の良い声が耳に入ってくる。
そして聞きたくなかった単語、“バレンタイン”。
2月だもんなぁ、そりゃバレンタインデーがあるよなぁ。
思い出したくもない黒歴史を思い出すかのように後悔が胸を押し寄せる。
正直、バレンタインというイベントは好きじゃない。去年は、彼氏がいたから一緒にご飯を食べに行ってたけど、
苦手だ。気分が暗くなる。
あの悲しさが、わたしを縛るようだ。


