好きにさせて








「んで、ほんと何なの〜?」


いや、何なのと言われましても。



「幼なじみなんだけど」


カチッと、しじみの味噌汁の缶をあけてみる。



「それ、飲んじゃうのね…じゃなくて」



「「「「「…は?」」」」」


「いや、うん。想像通りのリアクションどうも」



味噌汁だ、やっぱり味噌汁だ。めっちゃ味噌汁の匂いするよ、しじみの。


そして飲んでみようとするが…。


「ちょっとまて!呑気に味噌汁飲もうとするな!」


「さくら頭大丈夫?自分が何言ってるか分かってる?」


「幼なじみって、あの!幼なじみだよ?あの!家が隣だったり幼い頃からずっと一緒ってやつだよ?!そして言ってたじゃん!」


「「「「幼なじみにフラれてるって!!!」」」」



「………大声でそれ言うのやめようか」



そこ?そこが重要なの?よく、おまえらその話に結びつけたね。


みんなも、カチッ、プスっと飲み物をあけるとゴクゴクっと飲み出す。


そして、また。



「さくら、身の程知らずも良いとこよ!わかる!?これ、とあの!違い!自惚れてんじゃねぇぞ!」


「さくらっちが隣で酸素取り込んでいい代物じゃねぇんだぞ!何で生まれてきた!?」


「なんつーことしてんのよ!どれほど汚い言葉浴びせたか分かってる!?返事までさせるなんて子宮の中からやり直して!」


「さくらなんてね、鼻くそ以下よ」



……みんな口悪すぎだろ。ここまで本心をダダ漏れしてくるか?さすがに口の緩さやべぇぞ。



「わたしはもうフラれてるんだし良いじゃん、望みないんだよ?」



…うん、自分で言っててちょっと辛かった。わたしフラれてしかないな。

こういう時、頭にチラつくのは元彼だ。



「…それもそうね」

「そうか、さくらっちは戦場にさえ立てないのね」


「空気…いや、存在すらないわ」


「「「「よし」」」」



何がよしだ!ほんと散々だなおまえら!


再び、ゴクゴクっとみんなは喉を鳴らす。



「何なの!?おまえらが片手にしてるのは酒!?酒か!?」