彼はいつも気分屋で





「現在1位は橘優陽君!後は麻袋だけとなりました!」


実況で優陽の名前が出され、一気に盛り上がった。が…


「優陽!?」


麻袋で優陽は何かにつまずき前に倒れる


だがそこで競技は終わらず、だんだん後ろから人が追いつき、結果は4位中3位に


「ちょっと行ってくる!」


「え!?愛歌!か、借り物競争までには帰ってきなよ!」


綾の声を背中で聞き、保健室へ向かった優陽のもとへ



勢いよく扉を開くと、先生が手当をしていた



「優陽!大丈夫!?」


「お前…」


優陽の顔の頬の辺りには傷が出来てあり、そこから血が滲んでいた。


「君月、ちょっと橘頼んでいいか?俺次行かなくちゃならねーんだわ」


先生が持っていたピンセットを私に渡して、「悪いな」と扉の向こうに少し駆け足で消えていった。