彼はいつも気分屋で




「記憶能力の無さ変わんねーな」


「蓮もそう言うとこ変わんないねー」


「…どう言うとこだよ」


「聞いてなさそうで聞いてるとこ」


「…お前がいつも忘れるからだ」


そう言うと少し足を速め先を急ぐ。

私も足を速め蓮の横へ


「やっさしー」


「調子に乗んな」


「わっ、頭撫でるな!縮む!」


空き教室にいた時とは違い、少し笑っている

蓮はあまり笑わない、だから蓮の笑う顔は大好きだ



そんな感じで話しながら自販機に到着。


「蓮何買うの?」


「コーヒー。お前は…」


ピッと電子音が鳴り、ガコンッと何かが出てくる


「缶のミルクティー。だろ?」


ん。と渡される


「あっ、ありがと…ってお金!」


「今日は気分が良いから、俺の奢り。」


てか、何で私の好きなの知ってんのよ。しかも缶じゃないと嫌だって事も…


「なんで知ってんの?私の好きなの」


「…さぁーな。ほら、アイツらの買うぞ」


蓮は秘密主義だ。個人情報と相手の秘密は絶対他人には漏らさない。それに顔に出ないタイプだから何を考えているかわからない。

だけど3年も一緒にいたらある程度の事はわかってくる、が、まだ蓮の興味がある物と無いものの区別がつかない。



「おい、どした?」


「あっ、ごめんごめん。持つね」


「ん」



受け取ると、来た道を戻り皆のところへ



チラリと何となく蓮の方を見る


「ん?」


「んーん。何にもないよー。ふふっ」


「っ…変な奴…」


「ふふふっ」




やっぱり、蓮は笑った方がずっといい。