野良猫は膝の上で眠る



「まだ熱が高いんだから寝てろ」

「ん、」

衣鶴先生は優しくて大きくて大好きだ。

お兄ちゃんみたいでとてもほっとする。

「それに針刺さってんだからあんまり動かな。抜けたら困る」

「はぁー、い」

素直に返事をする。


「はぁ、ほんと衣鶴にはなついてるんだね」

「そりゃ、お前よりも一緒にいた時間は長いからな」

さっきよりは楽になった体を少し起こすと、クロより先に衣鶴くんが支えてくれる。

流石、慣れてるというかなんと言うか。