野良猫は膝の上で眠る



無言のまま3階まで登る間も、ずっと手は握られていた。


そしてクロの部屋の扉の前に立つ。

入るのはこれで2度目かも。


1度目はたしか助けられた日。


扉が開かれ、クロの匂いがした。

背後でパタンと扉が閉まる音がして、クロがやっとこっちを見た。