そうやってすずは周りを魅了していくんだろう。

さっきだって、いつもは冷静な時也もあんまり女が好きじゃない快翔も、いつも通りどころか頬を赤くしていた。

これでは先が思いやられる。

「虫除けは念入りにしなくちゃな。」

うちのお姫様は猫みたいに自由だから。

すずのサラサラの髪をなでなながら呟いた。