野良猫は膝の上で眠る


「はるっ!大丈夫かよ?!」

やっと動き出したのは綾の左に座った金髪さん。

綾の髪色も派手で並ぶと目が痛い。

「言葉がみつからないんですが……。」

次に話し出したのは、明るい茶髪の人。

綾はなんだかニヤニヤしていた。

「この子が言ってた子。」

ニコッと笑いながら私の頭を撫でるはる。

「鈴さんですよね。」

どうやら私のことをはるから聞いているらしい。

「この2人紹介してやれよ。」

綾の声で助かった。私はこの2人を見たのは初めてだし何も知らないし。