野良猫は膝の上で眠る


凄く悲しそうな顔。

「俺は、勝手なこという人には言わせればいいと思ってるけど、すずが傷つくのは許せない。すずは特別だけどもともと女なんて嫌いだし。」

特別という言葉にじんとくる。
でも誤解は解かないと。

「私、傷ついてないよ?むしろはるの方が悲しそう。」

「すずは……もう。」

そう言ってまた抱きしめられる。

「……それに男とかすずのこと見すぎ。」

転校初日だから当たり前だと思うけど、
はるの制服に顔が埋もれて言えない。

そしてやっとはるが力を緩めた時に言う。