野良猫は膝の上で眠る



「そーだ。この制服ってすずのだろ。
てことは学校いくんだよな。」

ん?学校?
わかりやすくはてなを浮かべる私にはるは言ってなかったと呟く。

はるそれ大事だよ。結構。
はるが学生ということも初めて知った。

「お前言ってないのかよ。」

「すずって17歳だったよね。」

綾の言葉を無視してはるが聞いてくる。

「うん。なんではるが知ってるの?」

「前のネックレス誕生日かいてたから。」

そっか。前捨てたネックレスには誕生日も書いてあるのを忘れていた。

「俺と同じ学校に行かない?」

「留守番できるよ?」

うん。1人で平気。

「俺が寂しいの。だめ?」

でも、全く知らない人の中に1人はきつい。

「一緒のクラスになれる?」

「うん。なれるなれる。」

「じゃあ……行く。」

結局行くことにした。
本音を言うと、一緒にいれるなら居たい。