純粋で真っ白な嘘

「何でって...。そりゃあ魔法使いですから」


流石にこんな事まで探られたら信じるな。


「貴方はこの世界が嫌ですか?」

「いいえ」

「...残念ですね。ライさんに会える...

『チャンス』なのに」

「違う世界に連れて行ってくれるんですよね」

「勿論」
「なら、連れて行って下さいよ」


男はゆっくりと間を開けてから言った。

「...分かりました。今日あの公園で会いましょう」


あの公園...知ってるのか…?

「私が魔法を使って貴方を自由にします」


最後に男は笑った。

鼻で静かに。


寒気がした。