「そう言い返して来る方がお前らしい」



千隼はあたしを見てそう言ってきた。



あたしらしい…?



そんな言葉を言われたのは初めてだった。



あたしはなんだか恥ずかしくなって下を向いた。




「照れてるのか?」



「照れないわよっ」



図星をつかれて顔が赤くなった気がした。



みんなあたしの表面上しか見てなくてホイホイよってくるやつの方が多かった。



まぁ、あたしも本当の自分を出してないしね。



だから千隼といる時は素のままでいれるきがした。