「美結、暮らすところ決まったんだって?」



出勤前の準備をしていたらすみれさんがそう声をかけてきた。




「はい。しばらくはあそこに住もうと思ってます。」




「そう、良かった。男と一緒なんでしょう?大丈夫なの?」




すみれさんがホッとしたようにそう言った。




「いえ!全く大丈夫ですよ。あっちもあたしに手出す気なんて起こらないって言ってましたし。」




あたしだって千隼に惚れるなんて絶対ありえないもの。




誰があんな性格悪男…!