起きると隣には知らない裸の男がいる。



「美結ちゃん起きたの?昨日どうだった?」



隣にいる裸の男は起きるなりあたしの肩に手をやる。



昨日どうだったも何も何も感じない。



「良かったよ。」



そんなこと思ってもないくせにあたしはそう言う。



帰る家もない。



あたしを暖かく迎えてくれる家もない。



あたしの中身は空っぽ。