「おっと。どこいくの?」 ぐぇ。 「誰…」 「あっれぇ?俺のこと忘れたなんて言わせないよ??」 「げっ」 忘れてた、すっかり忘れてた。 「さぁ。帰ろう。」 「私ひとりで帰るんで。」 帰る。無理だよ。私には。 「ふーん。でもさ、はなの鞄俺が取っちゃったんだよねー。」 「は?返してください。」 「大人しく一緒に帰るなら返すよ?」