消えていくリンコを積んだタクシーに
ふぅとため息を送り、自分もタクシーに乗り込み帰路に着く。
保育園まで向かうタクシーの中で
やっぱりあたしは書類を取り出してしまう。

時たま、仕事に依存してるななんて想うけど
それってこんな時?

かもね。


「着きましたよ。」


運転手の声がパチンと
一人耽った感傷の風船を割る。
急いで書類をしまい込み
財布を取り出すあたしは、


デキル女?



悩みの種は尽きない。