バス停へ急ぐ。
「はぁ、っ」
こんなに走ったのは久しぶりだ。

バス停の近くに来ると、高校のと思われるバスがすでにきていた。
私は急いで乗った。

(ふぅ……あれ?)
バスのなかには誰一人いない。
ま、まさか間違えてないよね?!
「あの、このバスは神威学園が出してるバスであってますか?」
運転手に聞いてみる。以外にも女の人だった。
「はい!神威学園です!ご入学おめでとうございます!」
…そしてパワフルだ。

それにしても人がいない。これから来るのかな?
とにかく私は一番後ろの席に座った。

ブルルルルル…

どうやらバスが動き出したようだ。

いや、結構ここに長居してたよ、このバス?!
恐らく私が来てから10分ぐらい…

ともかく、私はバスの窓から見える移り変わる景色を見ていた。

ここともおさらばか…

昔の思い出を巻き戻していたらバスが止まった。

次はたくさんの生徒が乗ってきた。

私のとこは過疎地域だったのかよ!(違う)
人数に差がありすぎ!(どうでもいい)

一人でぶつぶつ文句言っていると、

「あの…隣、座っていい?」
「え?」

誰かが話しかけてきた。
それはそれは可愛い男の子で。

「あ、いいよ!君も新入生?なんかよろしく!」
「ありがとう。よろしく(ニカッ」

きゅぅぅぅん♡

可愛い、可愛すぎる‼笑顔が眩しいよ!

「あ、君の名前は?」
「え、私?」

彼の眩しすぎる笑顔にやられていたら名前を聞かれた。そのせいでちょっと戸惑ったが、

「あ、葵!神鳥 葵!」
「神鳥?変わった名字だね。」
「そうなんだよね~。由来もさっぱり分からないし。あ、君は?」
「僕?僕は藍井 湊太。」

名前が同じだっ!あと名前が青い(葵の勝手なイメージ)!

「藍井!?同じだね‼わー、偶然?!」
「そうだね。」

私が一人で勝手に興奮していても藍井くんは冷静な対応。神対応。

なんか虚しいよ…?(でも藍井くん可愛いから許す)

「神鳥さんって試験で受かったの?」
「ううん。特待で。だから入試受けてない。簡単な面接だけだったかな?」
「と、特待?!」

うん。と返すが、藍井くんはとても驚いている。そんなに驚くことかな?