わたしはこのまま聖と会わなくて、後悔しないだろうか。

 自らに問いかけた質問の答えはすぐに出てきた。

 後悔するに決まっている。今でも後悔しているし、彼と離れてから、彼に対する思いは募る一方だったから。

 それは明らかに雄太に婚約破棄された後とは違っていた。雄太に婚約破棄をされても、ここまで何かに突き動かされる強い気持ちにはならなかったのだ。

 わたしはやっと雄太が体面を捨て、わたしよりあの幼馴染を選んだ理由を理解した気がした。