メニューを戻そうとすると、営業時間が目にはいる。このお店は夕方五時までで閉まってしまうようだ。それ以降は仕事を終える人も多く、稼ぎ時だと思うが、それでも経営が立ち行くのは、茉優さんのお母さんの腕なのだろうか。
「お店はいつから今の形式になったの?」
「大学一年のときからかな。そのときにはばあちゃんも体が弱っていて、お店どころじゃなかったからね。おばさん、茉優のお母さんがばあちゃんに話をして、許可をもらえた。改装はそんなにしていないけれど、和風の店が洋風になったわけだから、イスやテーブルを入れ替えたり、飾りつけを変えたりはしたよ」
「そうなんだね。でも、かなりすごいね。それもプロの人に頼んだの? すごく上手にできているよね」
わたしの問いかけに岡本さんは目を細めた。
「これ全部茉優がやったんだ」
「全部?」
わたしは驚きのまなざしで店内を見渡した。わたしの身近には仁美という規格外の人がいるが、これもかなりセンスが良い。それも岡本さんが大学一年としたなら、茉優さんは高校生か、もしくは中学生の可能性だってある。
「お店はいつから今の形式になったの?」
「大学一年のときからかな。そのときにはばあちゃんも体が弱っていて、お店どころじゃなかったからね。おばさん、茉優のお母さんがばあちゃんに話をして、許可をもらえた。改装はそんなにしていないけれど、和風の店が洋風になったわけだから、イスやテーブルを入れ替えたり、飾りつけを変えたりはしたよ」
「そうなんだね。でも、かなりすごいね。それもプロの人に頼んだの? すごく上手にできているよね」
わたしの問いかけに岡本さんは目を細めた。
「これ全部茉優がやったんだ」
「全部?」
わたしは驚きのまなざしで店内を見渡した。わたしの身近には仁美という規格外の人がいるが、これもかなりセンスが良い。それも岡本さんが大学一年としたなら、茉優さんは高校生か、もしくは中学生の可能性だってある。



