さらに神社を注意深く見つめると、本堂の障子が金色に光っている。
…なんだろ……?
光る神社なんて、今まで見たことも聞いたこともないけど……?
と、その瞬間
いきなり本堂が大きく揺れ始めた。
ガタガタガタッ!!!
「っ?!えぇっ??!!!」
私は、驚いてパニックになる。
な………
なになになに?!!!
何が起きてるの…?!
私が変なとこに入ったから、神様が怒っちゃったとか?!
私は目の前の光景に、体が、ぞくっ、と震えた。
……ヤバイ。
ここは来てはいけない所だったんだ!
私は、一目散に階段に向かって走り出した。
早く…早くここから離れなきゃ!
最悪、呪われるかも………っ?!
バン!!
その時、背後から大きな音がした。
「?!」
とっさに振り返ると、金色の障子が開いて、中から七色の羽衣をまとった動物が飛び出してくる。
「っ?!」
目が………合った。
その瞬間。
七色の動物は、私の体に
トンッ、と、触れた。
「!」
胸の辺りに、ツキ、と痛みを感じる。
な……なに……?
ほんとに呪われた………?
その時、じんわりと熱い感覚が私を包んで
私の意識はだんだん遠のいていった。



