心の中を見透かしたようにそう言った周くんに、私は動揺して答えた。
「ち……違うよ!
は…は……遥のことなんて、関係なくて…」
すると、遊馬と雅が目を細めて私を見た。
「なんだ、そーいうことか。
佐伯は九条と離れたくないんだな。」
「…ノロケなら他でやってくれない?
…結構ダメージでかいから。」
遊馬と雅が続けてそう言った。
私は動揺を隠せずに、あたふたする。
……そ……そりゃ…
遥と離れたくないっていうのが一番の理由だけど…!
「別に、ノロケてるわけじゃ……!」
私が必死に否定すると、周くんが、ぷはっ!と吹き出して私を見た。
そして、にこにこしながら口を開く。
「…詠ちゃんが幸せそうで良かった。
…ま、九条に飽きたらすぐに言ってね。いつでも、詠ちゃんを奪いに行くから。」
「…っ?!」
周くんの爆弾発言に、私はかぁっ!と赤くなる。
あ……周くん………?!
周くんって、こんな攻め攻めだったっけ?!
すると、私が動揺しているのを見た周くんが、おかしそうに、くすくす笑いだした。
……あ……周くんが、“遥化”してる!
遥みたいに、私をからかってるの?!
周くんは、私に向かって「ごめん、ごめん」と笑いながら謝ると
少し真剣な顔をして続けた。
「でも、言ったことは本心だから。
……覚えておいてね、詠ちゃん。」
っ!!
私は、ぼっ!と顔から火が出るように体温が急上昇した。
遊馬と雅は、私たちを見て笑っている。
事務所に、 元の日常が戻ってきたような明るい声が響いたのだった。



