百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



私の叫び声と同時に、遥は、ボフン!と雲の地面に墜落した。

サッ!と血の気が引く。


その時、紺が一気にとどめを刺すように、遥の落下地点に向けて九尾を構えた。


「やめて────っ!」


無意識に涙が溢れ、力の限りそう叫んだ時

紺が、躊躇なく遥に向かって矢を放った。


ズドドドドッ!!





言葉が喉につかえて、息もできない。


………嘘でしょう………?


遥が………

遥が……………………


「…は………る…………!」


ぽたり、と涙が溢れた。

絶望が私の体を支配する。


………遥………

私のせいで……………


私が、紺に捕まったりなんかしたせいで…!


っ!と息をした瞬間

目の前に光が溢れ出した。


?!


な……

何………?!