百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜


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「………ん……。」


……あれ……私………

ここは…………?


気がついて、ふっ、と目を開くと

そこは私の知っている世界ではなかった。


「!」


目の前には、白と薄黄色の雲の床。

そして、宇宙にそのまま繋がっているような
黒、紫、青の混じった色の空。

近くには川が流れ、建物は何もない。


………何……ここ…?


体を動かそうとすると腰の辺りに違和感が
あり、全く身動きが取れない。

ふっ、と体を見ると、水飴で出来たような
透明の柱に、光る縄で縛り付けられていた。





驚いて目を見開くと
妖麗な低い声が辺りに響いた。


『…気がつきましたか、お嬢さん。』


はっ!と顔を上げると

目の前に紫色の着物を着たシルエットが立っていた。


……紺………!


しかし、よく見ると

顔には数本の長いヒゲが生え、頭には狐耳
お尻には尻尾。


……狐に…………

元の姿に、少し戻っている…?