百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



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それから一週間後


ここは、カンパニーの社長室。

俺は、一人でここにいる。

紺は今、自ら人間界に出向き、研究所での出来事を抹消し、“交通事故”だというウソを幻術と催眠で作り上げている。

俺は、社長室の机の上の“カラス”に視線を向けた。

“闇丸”というらしいその監視係の妖は、大きな一つ目で俺を見ている。


「……今度は、俺を監視するつもりかよ?」


闇丸は、返事をすることなく、俺を見つめ返す。


「…俺は契約で縛られてる。見張る必要なんてねぇよ。」


俺は、机に歩み寄って、闇丸の大きな瞳を覗き込んだ。


「!」


するとそこにあった光景に、俺は目を見開いた。


「…これは………!」


そこには

たくさんの凛と、俺の姿があった。