百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



………くそ……!



俺は、ふらつく体を気力で何とか持ちこたえながら走る。

途絶えそうな意識を必死で呼び戻しながら、研究所の奥を目指した。


………負けるか……

……負けるか……!


ずっと、俺は、これからも

凛のために、走り続けるんだ。

鬼火銃を撃ち続けるんだ。


………凛

……凛、どこだ


「凛────っ!!」


俺が、大きく、そう名を呼ぶと

廊下の突き当たりの部屋から


パァン!


一発の銃声が聞こえた。





……あそこか…!

あそこに、凛がいる…………!


俺は、速度を上げて奥の扉へとたどり着くと

バン!と力一杯扉を開けた。


「凛!」