百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



俺の言葉に、結城は驚いて、そして言った。


「……そうだけど……。」


歯切れの悪い返事に、俺は、つい、思ったことをそのまま口にした。


「結城、あいつと付き合ってんの?」


それを聞くと、結城は、すごく驚いたような顔をして、そして、俺の顔をじろじろと見つめた。

そして、ぷっ!と笑いだす。


「違うわよ!…あいつは、ただの上司みたいなもの!

なに?ヤキモチ?気にしてんの??」





俺は、つい、かぁ!と顔を赤くして、顔を背ける。


「そんなんじゃねーし。」


俺は、ボスッ!とベンチに座って、精一杯否定をした。

すると、なぜか、結城は嬉しそうにして俺の隣に座って、口を開いた。


「私、彼氏はいないって言ったでしょ?

…ま、気になる奴ならいるけどね〜!」


「…別に、聞いてねぇから。」