百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



それは、三日前に私に向かって絆創膏を投げつけた、男の子だった。


……な……なんで……?


まさか、また会うなんて………。


私は、ドキドキしながら、青年に尋ねる。


「…どうした…?ケンカでもしたの?」


すると、青年は、機嫌悪そうに呟いた。


「………うるせぇ……。

………こっち来んな…。」





私は、ぱっ、と離れる。


……でも、放っておけない……よね…。


私は、ぐっ、と眉を寄せて言った。


「……威嚇しなくても大丈夫よ。

…血が出てる。大丈夫………?」


私は、そっ、と青年の頬に手を当てた。

びくっ!と、彼が震えて、私の顔を見る。


…………!


とっさに、目を奪われた。

綺麗な、藍色の髪の毛。

整った顔つき。


………前は、暗くてよくわかんなかったけどこの子、すごいかっこいい………


と、その時、青年が驚いて口を開いた。


「…お前………あの時の変な女……!」





…………“変な女”……?