百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜


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《凛side》


あの、変な男の子と会ってから三日後。

私は一人、商店街を歩いていた。


街頭の時計を見ると、針は午後八時を指している。



……周、待ってるよなぁ…。

早く帰らなくちゃ……。


私が速足で歩き出した瞬間

目の前の路地から、茶色いカバンが飛び出していることに気がついた。

見ると、その路地には

“逢魔街十三番地”の文字。





誰か、座ってる……?


まさか、酔っ払い?!

あそこは、一般人が入る場所じゃないのに!


私は、小走りで路地に向かい、ぱっ!とその先を見た。


「っ!」


するとそこには、口が切れて血が出ている、一人の青年の姿があった。


……酔っ払いじゃなかった………!


……というか…


たまたま座り込んでしまった酔っ払いならわかるけど……

普通の人はこの路地見えないはずなのに……


私は、その青年の顔を覗き込んで、目を見開いた。


「…!君………あの時の………!」