百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



…!


……周くん………!


私は、こくん、と頷いた。


…やっと…

みんなの役に立てるんだ。


…絶対、やってみせる………!


その時。

遊馬の放った鬼火銃が
空に弧を描くように飛んで行った。

見ると、さっきよりも竜ノ神が低く飛んでいる。


……遊馬が、上手く誘導してるんだ!


パパパパッ!と、遊馬はどんどん竜ノ神を追い詰めていく。

すると、竜ノ神が、ふっ、と高度を上げ始めた。

遊馬が叫ぶ。



「…させるかっ!」


すると、遊馬は、ぎゅむっ!と芝狸の尻尾を掴んで、持ち上げた。


え?


私と周くんと芝狸が、驚いて遊馬を見た時

遊馬が叫んだ。


「すいません、社長っ!

竜ノ神ゲットのためだから!!」


『っ?!おい、待て………』


と、次の瞬間

遊馬は、竜ノ神目がけて、思いっきり芝狸を投げつけた。





『遊馬のアホ──っ!!!!』


芝狸が叫び声をあげながら
竜ノ神に向かって飛んでいく。


ゴツンッ!!!





竜ノ神の頭に、芝狸が直撃した。


う…………

嘘でしょっ?!!!!