百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



私はその言葉を聞いて、雅に向かって駆け
寄った。


「ありがとう、雅!

…借りた鬼火銃も、全部使い切っちゃって、困ってたんだ。」


すると雅は、私から銀色の鬼火銃を受け取り
ぼそ、と答えた。


「…あんたには命を救われた借りがあったし

まぁ、この先は敵同士だけどな。」


すると、周くんが辺りを見渡して
警戒しながら言った。


「まだ、狐の面の操り人形たちが残ってる!

…どうやって戦えばいいんだ…?!」


私は、はっ!として周くんの視線の先を見た

そこには、私が足止めをして
動けないままの狐の面の集団がいる。


そうだ…!

すっかり忘れてた…!


すると遊馬が、にっ、と笑って口を開いた。


「心配することねぇよ。」


すると遊馬は、狐の面の集団に向けて
鬼火銃を二発撃った。


パァン!パァン!


乾いた音が響いた瞬間

すべての狐の面が、人々から落ちていく。





私は、目を見開いて、その光景を見た。


……ど…

どうなってるの?!