百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



私は、遊馬の言葉に、急いで答える。


「私が浄化しなくちゃいけないのはわかってるんだけど…

私の鬼火銃、もう弾が残ってないの!」


「っ?!マジかよ!」


遊馬が答えたその瞬間

八雲が再び鋭い腕を振り上げた。

今度は、私たちを横からなぎはらうような
姿勢をとる。





一気に私たちを攻撃するつもり…?!


周くんと遊馬が鬼火銃を構えた

その時だった。


「おい、詠!しっかりしろ!」


上空から、華やかな澄んだ声が響いた。

とっさに上を向くと、角が氷のようなもので出来ている馬に乗った雅が、私たちの真上を飛んでいた。


「ん!これで、借りは返したからな!」


雅はそう言い放って、ぶん!と私に向かって空から何かを投げつける。

ぱしっ!と手にとると
それは私の金色の鬼火銃だった。





雅、本当に取り返してきてくれたんだ!