百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



すると、沈黙を保っていた八雲が、パリン!と、メガネを地面に叩きつけた。


っ!


驚いて八雲を見ると

奴の瞳には激しい怒りの色が宿っている。


「……くそ……!許さんぞ……!

こんなガキに……紺様の邪魔などさせるものか………!」


八雲が、低い声でそう言い放った。


と、次の瞬間

八雲の体は、ズズズ……、と黒い瘴気をまとって、どんどん大きくなり始めた。


……う……嘘………!

まさか…………!


私たちが呆気にとられて見ていると

八雲はみるみるうちに、巨大な蜘蛛へと変化してしまった。





私と周くんは、その姿から目が離せない。


………き…………

気持ち悪っ!!!


こ……これが本来の姿なの?!


その時、遊馬が、ニヤ、と笑って
八雲を見上げた。


「そーこなくっちゃ、面白くねーよな!」


そこ!面白さ求めない!!