百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



私は、咄嗟に鬼火銃の引き金を引いた。


パァン!!


銀色の弾丸が、天狗の扇子を撃ち抜いた。


『今じゃ!周!!』


芝狸が叫んだ、次の瞬間


パァン!


黄金の弾丸が、天狗の体をぶち抜いた。

ゴッ!と、突風が辺りに吹き荒れる。


っ!


光とともに、大きな天狗が、体を浄化させていく。


や…………

やった……………周くん………!


私が、はぁっ!と息を吐いた

その時だった。


「…最後の一発が、仲間のためとは…。

本当にお人好しですね、あなたは…。」


低い声が、私の背後でそう、呟く。





振り返ると、そこには
不敵な笑みを浮かべた八雲の姿。

さっきとは比べものにならない程の恐怖を感じる。





……しまった………!

もう、鬼火銃の弾が残ってない……!


その時、八雲が真っ黒な鬼火銃を私に向けた。

サァッ、と体じゅうの体温が下がる。


そして、八雲は低い声で呟いた。


「これは、新たに作り出した鬼火銃です。

……妖だけでなく、人を撃つことだって可能なんですよ…?」