百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



パァァッ!


銀色の光が、辺りを包む。


……!

やった………!


私は、はぁ、はぁ、と上がる息を落ち着かせながら、辺りを見渡した。

数え切れないほどいた妖は、すべて浄化されていて

狐の面の集団も体が動かないままのようだ。

私は、手に持った鬼火銃を見る。


……これで、計四発………。


あと一発、残ってる…!


するとその時

凄まじい妖気が、辺りを包んだ。





驚いて顔を上げると、芝狸が、ザッ!と走り出した。

その方角を見ると、周くんが天狗に向かって鬼火銃を構えている。


『いけ!周!わしと力を合わせれば、加護者でなくても、そいつを浄化出来るはずじゃ!』


芝狸は、ぴょん、と周くんの肩に飛び乗って大きく目を見開いた。

その瞬間。

周くんの鬼火銃が、金色に輝きだした。


それに反応したかのように

天狗が、周くんめがけて扇子を振り上げる。





「危ない……っ!」