百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜






急に男の人の言葉遣いになって
私は緊張し始める。


な……何?

なんか、いつもの雅と違うような………。


すると雅は、私の手を握りながら
すっ、と私に近づいた。


「…詠。」


名前を呼ばれて、心臓が速いリズムを
刻みだす。


「どうしたの…雅…?」


私の言葉に、雅は少し目を細めて言った。


「詠って、あの周って男と付き合ってんの?」


っ!!!


その瞬間。

私の頭が緊張で爆発した。


「な……な…な何言ってんの?!

そんなんじゃないよ!」


何を言い出すのかと思えば!


私と周くんが恋人同士なわけないじゃない!


すると、雅が、ふっ、と笑って答えた。


「ふーん……そうなんだ…。

ま……よかった。」


え?


私がきょとん、としていると

雅は、すっ、と顔を近づけて私の耳元で囁いた。


「……じゃあ、好きな奴とか、いんの?」


「っええ?!」