「姉さんは、鬼火銃の使いすぎで、体力を消費しすぎて、一回倒れたことがあるんだけど
姉さんが死んだ直接の原因は、その後すぐに起こった事故のせいなんだ。」
“事故”……。
周くんは、歩き続けながら話す。
「去年、姉さんが倒れて初めて、僕は姉さんがカンパニーで働いていることを知ったんだ。
…でも、僕はやめるように言うことしかできなくて。」
周くんは、傷ついたような顔をした。
私は、黙って周くんの話に聞き入る。
「…姉さんは、僕がとめても、意識が回復して退院した後、カンパニーに戻るって言って聞かなかった。」
するとその時、周くんの表情が変わった。
冷たく、悲しみを宿した、前にも見たことがある瞳をした。
「姉さんが倒れて、病院に運ばれた時…
僕は、初めて、九条 遥と会ったんだ。」



