百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



と、その時。

周くんが、はっ!と思いついたように顔を上げた。

そして、ばっ!と私に向かって鬼火銃を
向ける。


っ!

えっ!!


何をするの?!まさか、私を撃つつもり?!


その時、八雲が目を見開いて叫んだ。


「おい!止めろ!」


その時だった。


パァン!!


周くんが鬼火銃の引き金を引く。

放たれた光の弾丸はまっすぐ飛んで、大きな透明の水槽をぶち抜いた。


ガシャァンッ!!!


大きな音が響き、私を捕まえていた蜘蛛の糸が絡まった水槽が一気に割れた。


「きゃぁっ!!!」


その瞬間、私の体は空中に投げ出され、
大量の水に飲み込まれる。


っ!!!!


息……が………出来ない!


目も開けられな…………!


その時。

力強い腕が、ぐいっ!と私の体を引っ張った。

バチャン!と水流から引き出されて、ぼすっ!と抱きとめられる。

咄嗟に上を見上げると、そこには、ずぶ濡れになった遥の顔があった。





遥は、一心くんの力を使って空中で私を捕まえ、そのまま地上へと舞い降りた。

足が地面に着くと、遥は、トッ!と私を床に降ろす。