百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



呼吸が、どんどん苦しくなる。

はぁ、はぁ、と荒い息づかいが耳に届く。


その時、雅が焦るような声で叫んだ。


「紺!私と遥がしっかり働けばいい話だろ?

事務所の奴らを巻き込む必要はない!」


しかし、紺は表情を変えずに、答える。


「こちらの戦力は変わらなくても、敵の戦力は削いでおくべきです。

……邪魔者は、早く消したほうがいい。」


そして、不気味に笑って続けた。


「…それに、加護者がカンパニーに増えればさらに竜ノ神探しが楽になるかもしれませんしね。」





次の瞬間、再び紺の金色の瞳が見開かれた。


っ!

助けて……!


誰か………っ!


私が、ぎゅっ!と目をつぶった

その時だった。


「…汚ねぇんじゃねぇの?

───狐社長。」