百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜



私の言葉に、遥は少しの沈黙の後

重そうに体を起こして、足を引きずるように部屋を出た。


私も、後に続いて遥の部屋を出る。


自分の部屋へと戻ってきた私は、明るい光に照らされる遥を見て

改めて心臓が鈍く鳴った。


服はところどころ破けていて、血の染みが大きくついている。


私は、座ってベッドに寄りかかる遥に
向かって尋ねた。


「…一体、今日何があったの?

その格好……普通じゃないけど…。」


すると、遥が私を見上げて答えた。


「……あのインチキ占い、意外と当たるな。

今日の運勢は最悪だった。」


私は、その言葉で、今朝の占いが頭の中に浮かんだ。


“自分の信念を曲げられず、仲間と喧嘩してしまいそう。”


「カンパニーと…何かあったの?」


私の言葉に、遥がぼそ、と呟いた。


「……狐野郎と喧嘩した。」